髪のパサつきは、日常の些細な習慣によって引き起こされることが多いです。 「特別なダメージを与えていないはずなのに、なぜか髪が乾燥している…」 そんな方は、知らないうちに NG習慣 を続けている可能性があります。
髪がパサつく原因とは?見落としがちなNG習慣10選
ここでは、美容師歴20年以上の筆者が 「髪を傷める原因となるNG習慣10選」 を詳しく解説します。 1つでも当てはまるものがあれば、今すぐ見直してみましょう!
1. 熱すぎるシャワーで髪が乾燥する
42℃以上の高温シャワーは、髪や頭皮の油分を過剰に奪い、乾燥を引き起こします。
解決策
• 38℃前後のぬるま湯を使用する
• シャンプー前に1分ほど予洗いして汚れを浮かせる
2. タオルでゴシゴシ拭いてしまう
髪が濡れている状態はキューティクルが開いていて非常にデリケート。ゴシゴシ擦ると摩擦でダメージを受けます。
解決策
• タオルで優しく押し当てるように水分を吸収する
• マイクロファイバータオルを活用する
3. 洗浄力が強すぎるシャンプーを使っている
市販の安価なシャンプーには洗浄力が強すぎるものが多く、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
解決策
• アミノ酸系のシャンプーを選ぶ
• 髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを使う

4. シャンプーのすすぎ残しがある
すすぎ残しがあると、頭皮や髪にシャンプー成分が残り、乾燥やベタつきの原因になります。
解決策
• シャンプー後は最低でも1分以上すすぐ
• 耳の後ろや襟足などのすすぎ残しやすい部分を意識する
5. ドライヤーを使わず自然乾燥している
濡れた髪をそのままにしておくと、キューティクルが開いたままになり、水分が蒸発しやすくなります。
解決策
• なるべく早くドライヤーで乾かす
• 根元から乾かし、毛先は最後に仕上げる

6. ヘアアイロン・コテの温度が高すぎる
180℃以上の高温でスタイリングすると、髪内部の水分が一気に蒸発し、深刻なダメージに。
解決策
• 160℃以下の温度設定を基本にする
• ヘアアイロンを当てる時間を短くする
7. 紫外線対策をしていない
紫外線は髪にダメージを与え、乾燥やカラーの褪色を招きます。
解決策
• UVカットスプレーを使用する
• 外出時は帽子や日傘で髪を守る
8. ヘアオイルやトリートメントを使っていない
髪の表面を保護するヘアオイルやトリートメントを使わないと、摩擦や乾燥の影響を受けやすくなります。
解決策
• タオルドライ後にヘアオイルをつける
• 週に1〜2回、集中トリートメントを行う
9. 枕カバーがコットン素材のまま
コットン素材の枕カバーは髪の水分を吸収し、寝ている間に乾燥を進めてしまいます。
解決策
• シルクやサテンの枕カバーに変える
• 就寝前にナイトキャップを活用する
10. 偏った食生活で栄養不足になっている
髪の健康は食事から。栄養バランスが偏ると、髪のツヤや潤いが失われます。
解決策
• タンパク質(肉・魚・大豆製品)をしっかり摂る
• ビタミンやミネラルを意識した食事を心がける

このように、 日々の何気ない習慣が、髪のパサつきを引き起こしているのです。
「じゃあ、どうすれば髪のパサつきを防げるの?」
次のセクションでは、 今日からできる「正しいヘアケア」を詳しく解説します!
今日から実践!髪のパサつきを防ぐ正しいヘアケア方法
パサつきを防ぎ、美しい髪をキープするためには、 毎日のヘアケアを見直し、正しい方法で髪を扱うことが重要 です。
ここでは、美容師歴20年以上の筆者が 「髪のパサつきを防ぐために今日からできる正しいヘアケア方法」 を詳しく解説します。
1. 正しいシャンプー&トリートメントの方法
シャンプーの仕方ひとつで、髪の状態は大きく変わります。 ゴシゴシ洗うだけではNG! 正しい手順でシャンプーを行い、髪と頭皮の環境を整えましょう。
正しいシャンプーの手順
1. ブラッシングする(髪の絡まりをほどき、汚れを浮かせる)
2. ぬるま湯(38℃前後)で予洗いする(汚れの8割はお湯だけで落ちる)
3. シャンプーを手のひらでしっかり泡立てる(原液を直接髪につけない)
4. 指の腹を使って優しく洗う(爪を立てると頭皮を傷める)
5. 1分以上しっかりすすぐ(すすぎ残しは乾燥やベタつきの原因)
トリートメントの正しい使い方
• 毛先中心に塗布し、5分程度時間を置く(浸透させる時間をつくる)
• 頭皮につけないよう注意する(毛穴が詰まりやすくなる)
• ぬるま湯で軽くすすぐ(ヌルつきがなくなる程度がベスト)

2. ドライヤーの正しい使い方でダメージを防ぐ
濡れた髪は キューティクルが開いていて、非常に傷みやすい状態。 乾かし方を工夫するだけで、髪のパサつきを防ぐことができます。
正しいドライヤーの手順
1. タオルで優しく水分を吸収する(ゴシゴシこすらない)
2. アウトバストリートメントをつける(熱ダメージを防ぐ)
3. 根元から乾かす(頭皮の湿気を先に飛ばす)
4. 毛先は最後に乾かし、冷風で仕上げる(キューティクルを閉じる)
ドライヤー時のポイント
• 髪から20cmほど離して乾かす(近づけすぎると高熱ダメージ)
• 風を上から当てる(キューティクルを整える)
• 8割乾いたら冷風で仕上げる(ツヤを出し、うるおいを閉じ込める)
3. ヘアアイロン&コテの正しい使い方
高温のアイロンやコテを 毎日使用すると、髪の水分が蒸発し、深刻な乾燥ダメージにつながります。 使用時の工夫で、パサつきを最小限に抑えましょう。
アイロン・コテのダメージを抑えるポイント
• 160℃以下の温度で使用する(細い髪は140℃以下が理想)
• 熱を当てる時間は1か所2秒以内(長時間当てるとタンパク変性を起こす)
• ヘアアイロン前に必ずヒートプロテクトオイルを使用(熱ダメージを防ぐ)
4. 髪を守るUV対策を徹底する
髪も肌と同じように 紫外線ダメージを受けると、乾燥が進み、カラーの褪色も早まります。 外出時のUVケアを習慣にしましょう。
効果的な紫外線対策
• 髪専用のUVスプレーを使う(顔や体用よりも、髪専用のものが効果的)
• 帽子や日傘を活用する(直射日光を避けるだけでもダメージ軽減)
• アウトバストリートメントでコーティングする(保護膜をつくる)
5. 髪に優しい寝る前ケア
寝ている間に 摩擦や乾燥で髪が傷みやすい ため、就寝前のケアが大切です。
寝る前のヘアケア習慣
• ナイトキャップ or シルクの枕カバーを使う(髪の摩擦を防ぐ)
• 軽くヘアオイルをなじませる(うるおいを閉じ込める)
• きつく結ばず、ゆるく編み込みをする(髪の絡まりを防ぐ)
髪のパサつきを防ぐ方法が分かったら、次に気になるのはヘアケアアイテム選び!
次の章ではヘアケアアイテム を詳しく紹介します。
髪のパサつきを防ぐためのおすすめヘアケアアイテム
髪のパサつきを防ぐためには、 正しいケア方法に加えて、自分に合ったヘアケアアイテムを選ぶことも重要 です。
しかし、市場にはさまざまなシャンプー、トリートメント、オイルがあり、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。
ここでは、 美容師歴20年以上の筆者が厳選したおすすめのヘアケアアイテム を紹介します。
1. 髪質に合ったシャンプー&トリートメントの選び方
シャンプーとトリートメントは 毎日使うものだからこそ、髪質に合ったものを選ぶことが重要 です。
シャンプーの選び方のポイント
• 乾燥しやすい髪には… アミノ酸系シャンプー(しっとり保湿)
• オイリーな髪には… クレンズ系シャンプー(余分な皮脂をオフ)
• カラーやパーマをしている髪には… ダメージ補修系シャンプー(タンパク質配合)
トリートメントの選び方のポイント
• 髪が広がりやすい人は… しっとり系トリートメント
• 細くて絡まりやすい髪は… 軽めのトリートメント
• ハイダメージ毛には… ケラチン・CMC配合の補修系トリートメント
2. 美容師おすすめ!髪のパサつきを防ぐアウトバストリートメント
アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)は、 ドライヤーやアイロンの熱ダメージから髪を守り、しっとりまとまりやすい髪に導く必須アイテム です。
アウトバストリートメントの種類と特徴
種類 | 特徴 | こんな髪質におすすめ |
---|---|---|
ヘアオイル | しっとり&ツヤを出す | 乾燥毛・広がる髪 |
ヘアミルク | 柔らかくなめらかに | ゴワつく髪・ダメージ毛 |
ヘアミスト | 軽い質感で保湿 | 細い髪・絡まりやすい髪 |
おすすめの使い方
• ドライヤー前に毛先中心になじませる(乾燥を防ぐ)
• アイロン前は少量つける(熱ダメージ軽減)
• 日中の乾燥対策にミストを使う(水分補給)
3. 髪を守るためのUV対策アイテム
髪は 紫外線を浴びると、キューティクルが傷つき、乾燥やカラーの退色が進みます。 そこで 髪専用のUVケアアイテム を活用しましょう。
おすすめのUVケアアイテム
• 髪専用UVスプレー → 軽い仕上がりで紫外線をブロック
• UVカット効果のあるヘアオイル → 保湿+UV対策ができる
• UVカット効果のあるヘアミスト → お出かけ前にさっと使える
紫外線対策のポイント
• 外出前に必ずUVスプレーを使用
• 長時間外にいるときは2~3時間ごとに塗り直す
• 帽子や日傘と併用するとより効果的
4. 髪のパサつきを防ぐブラシ&ヘアアクセサリー
意外と見落とされがちなのが、毎日使うヘアブラシやゴムなどのヘアアクセサリー。
摩擦の少ないアイテムを使うことで、髪のパサつきを防ぐことができます。
おすすめのブラシ
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
猪毛ブラシ | 天然オイルをなじませる | ツヤを出したい人に |
クッションブラシ | 頭皮マッサージ効果あり | 髪と頭皮の健康を守る |
デタングルブラシ | 髪を優しく解きほぐす | からまりやすい髪に |
ヘアゴム&シュシュの選び方
• 細いゴムはNG! → 髪に食い込み、切れ毛の原因に
• シュシュやシルク素材のゴムがおすすめ → 髪に優しく、摩擦を防ぐ
まとめ|美しい髪は日々の積み重ねで手に入る!
ここまで、 髪のパサつきを防ぐためのNG習慣、正しいヘアケア方法、おすすめのアイテム を詳しく解説しました。
今日からできる3つの美髪習慣!
① 正しいシャンプー&ドライヤーを実践する
→ ぬるま湯で洗い、タオルで優しく水分を吸収するだけでも変わる!
② ヘアアイロン・紫外線対策を徹底する
→ 適切な温度設定&UVスプレーで髪を守る!
③ 寝る前のケアを習慣にする
→ シルクの枕カバーを使い、ナイトオイルで保湿!
髪は毎日のケア次第で、確実に変わります。
「最近、髪がパサつく…」と感じたら、まずは今日からできる小さな習慣から変えてみましょう!
